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2×4工法

ツーバイフォー住宅の優れた特徴は、すべて「面構造」が基本となっています。

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北米生まれのツーバイフォー住宅では、構造用製材でつくった枠組みに構造用合板を張り付けた「パネル」で床・壁・屋根を構成して建物を支えます。軸組工法は「柱」や「梁」などを点で結合するのに対し、ツーバイフォー工法は「面と線」により6面体で、建物を支えているわけです。

分かりやすく規格化された構造用製材

ツーバイフォー工法では、分かりやすく規格化された構造用製材を使用します。それぞれの構造用製材はJAS規格によって厳しく品質がチェックされ、使用する箇所ごとに製材品の規格なども細かく定められています。また、国土交通大臣が認定した海外の規格材も利用可能です。

きめ細かいマニュアルによる均一な品質・性能

ツーバイフォー工法は、構造材や釘・金物のサイズ・使用方法・使用箇所から施工の手順まできめ細かく規定され、枠組壁工法住宅工事仕様書(監修:住宅金融支援機構)などでマニュアル化されているため、施工者の技量に左右されることなく、どの住宅にも均一な品質と性能を実現します。

付加断熱工法

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住宅の断熱工法には、主に内断熱工法と外断熱工法の2種類があります。付加断熱工法はその両方を取り入れた高性能な断熱工法といえます。付加断熱工法は、寒冷地の更なる良好な温熱環境と省エネルギーを求める先進地域の一部で行われていたもので、図1のように柱間に高性能断熱材を充填し、その外側に更に高性能断熱材を外張り付加する高性能な工法です。

断熱材が柱などの外側にあるため、断熱材が切れ目なく連続し、
安定した断熱性・気密性が実現できます。

  • 結露の心配がほとんどなく、結露から生じるカビやダニの心配も少なく、家族が健康に暮らせます。
  • 結露の心配がほとんどないため、柱などの構造材が腐りにくい高耐久住宅です。
  • カビやダニが原因となる喘息やアトピー性皮膚炎などの心配も少なくなります。
  • 優れた断熱性能で、省エネ住宅を実現。家全体の温度差も少なく、冷暖房コストが大幅に節約できます。
  • 意匠的にも、外回りの壁が厚くなることで窓まわりに陰影がつき、塗り壁の深みを引き出してくれます。

塗り壁

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アトリエcubeでは、外壁を左官で仕上げる施工を得意としています。意匠的に特化できるのはもちろん、将来のメンテナンス・耐久性にも"塗り壁"はとても優れているといえます。住宅を守るためには、外壁材が非常に重要です。外壁材は建物の動きと、紫外線による劣化や冬の低温時の硬化による劣化など問題が少なくありません。そして、一般的なサイディングでは、サイディング同士の繋ぎ目にコーキング材を打ちますが、コーキング材は経年変化で切れたりする為、定期的な打ち替えが必要になってきます。しかし、塗り壁ではその心配はなく、多少のひび割れも上塗りすることで簡単に補修することができます。アトリエcubeでは、塗り方にもこだわりがあります。弊社独自の下地と仕上げの処理により通常のカラーモルタルでは表現できなかった深みのある塗りを表現する事ができます。さらに付加断熱施工の為、外回りの壁が厚くなることも塗り壁には好条件で、塗り壁の良さを存分に引き出してくれます。塗り方次第でさまざまな表現ができるこの工法により、他にはない自分だけの住まいを創ることができます。

耐震性能

6面体で支えるモノコック構造だから地震に強い

世界有数の地震国である日本において、住宅の「耐震性」はもっとも重要な基本性能です。日本でツーバイフォー住宅が着実に増えている大きな理由はここにあります。
床・壁・屋根が一体となったモノコック構造(一体構造)のツーバイフォー住宅は、地震の揺れを6面体の建物全体で受け止め、荷重を一点に集中させることなく全体に分散させてしまうため、倒壊・損傷がなく、地震に対して抜群の強さを発揮します。さらに面構造によって高い断熱性や気密性も確保され、快適で高性能な住まいが実現されています。

モノコック構造とは...

極限の強度が求められる航空機用に開発されたもの。スペースシャトル、新幹線、F1レーシングカーにも採用されているほど、きわめて強固な構造です。

基礎断熱工法

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基礎断熱とは、基礎の外周部を断熱施工することで、床下の温熱環境を部屋と同じ条件にします。床下空間を断熱区画として室内側に取り込むため、床断熱工法に比べて床下及び床組み部分の温度が上昇し、相対湿度を低く保つことができます。それにより、床下の結露防止や床材の耐久性を高める事ができます。温暖地でも基礎断熱が普及し始めています。温暖地では夏季に高温になるため基礎を解放する工法が昔から行われてきましたが、基礎断熱にすることで北海道以上に高湿になる床下環境が改善され、耐久性向上に効果が高い事が確認されています。また、基礎断熱は、床断熱に比べて断熱・気密・防湿施工を簡略化、外壁や間仕切り壁下部の通気止めの省略というメリットもあります。基礎断熱では、従来の住宅のように外部の床下換気口は必要ありません。給排水管もすべて床下の空間を利用して配管されているので、凍結知らずでメンテナンスも容易です。

 

寒冷地での基礎断熱工法の利点

  1. 床下結露・木材腐朽の防止などの床下環境の改善
  2. 床下断熱に比べて、断熱気密性能の安定的確保
  3. 床組みの省略化
  4. 床下配管・床組みなどのメンテナンス性の向上